王女エメリーネに悪女は似合わない~軍人公爵の盲愛に囚われて
さらにその日の夜は、父王も交えて三人での晩餐となったが、そこでレジスは「街の視察をお願いしたのです」と提案した。
もちろん、父王はそれに反対するわけでもなく「エメリーネ、いい機会だから対応しなさい」と言われてしまえば断れない。
結局、三日後、レジスと共に街の視察に出た。視察先に選んだのは、エメリーネも幾度となく足を運んだ孤児院、そして聖堂と無難な場所である。
孤児院では、レジスは子どもたちに囲まれても嫌な顔一つ見せず、丁寧に対応する様子は好感が持てた。子どもたちなんかは「王女様、王子様と結婚するの?」と勘違いする始末。
それをやんわりと訂正して、次の視察場所である聖堂へと向かった。
聖堂には次から次へと人がやってきては、石像の前で祈りを捧げて帰っていく。
「建物の造りは大してかわりはありませんね。ただ、ジオグ国と比べると人が多い印象です」
「昼間は、すべての者に解放しているのですが、夕方は王族のための時間となるのです」
「ジオグ国では、テレジア教と王族は完全に独立していますからね。エメリーネ王女は、テレジア教の司教とも懇意にされているとお聞きしていますが」
ベルトルトのことを言っているのだろう。
もちろん、父王はそれに反対するわけでもなく「エメリーネ、いい機会だから対応しなさい」と言われてしまえば断れない。
結局、三日後、レジスと共に街の視察に出た。視察先に選んだのは、エメリーネも幾度となく足を運んだ孤児院、そして聖堂と無難な場所である。
孤児院では、レジスは子どもたちに囲まれても嫌な顔一つ見せず、丁寧に対応する様子は好感が持てた。子どもたちなんかは「王女様、王子様と結婚するの?」と勘違いする始末。
それをやんわりと訂正して、次の視察場所である聖堂へと向かった。
聖堂には次から次へと人がやってきては、石像の前で祈りを捧げて帰っていく。
「建物の造りは大してかわりはありませんね。ただ、ジオグ国と比べると人が多い印象です」
「昼間は、すべての者に解放しているのですが、夕方は王族のための時間となるのです」
「ジオグ国では、テレジア教と王族は完全に独立していますからね。エメリーネ王女は、テレジア教の司教とも懇意にされているとお聞きしていますが」
ベルトルトのことを言っているのだろう。