王女エメリーネに悪女は似合わない~軍人公爵の盲愛に囚われて
エメリーネは一人一人に訴えるかのように、ゆっくり首を振り、座っている者を隅から隅まで見渡した。
「現状、残念なことにこのガレッティ国は決して豊かとはいえません」
「エメリーネ王女!」
エメリーネが何を言い出すのかと、すぐにアルマスが声を荒らげて制した。しかし、国王は手を振り、エメリーネに話を続けろと促す。こうなれば分が悪いのはアルマスである。
エメリーネは父王に向かって笑顔で返してから口を開く。
「隣国ジオグ国は、我が国の貿易業にも協力的で、昨年よりもその輸出量は倍近くに跳ね上がりました。需要があれば生産者たちも仕事に力が入り、そこで供給量が増えればまた売り上げが伸びる。地方ではジオグ国とのやりとりが増えたことで、この循環がうまくいっていると聞いております。そしてそれに尽力を尽くしたのがオディロン・ベルジュ公爵であると」
アルマスのオーラが蛇となってオディロンに襲いかかる。だがオディロンは姿勢も表情も崩さない。他の者は近くにいる者と意見を交わし、そしてオディロンを見やる。
「私は認めない」
アルマスがバン! と机を叩くが、その大きな音にエメリーネは怯まない。
「現状、残念なことにこのガレッティ国は決して豊かとはいえません」
「エメリーネ王女!」
エメリーネが何を言い出すのかと、すぐにアルマスが声を荒らげて制した。しかし、国王は手を振り、エメリーネに話を続けろと促す。こうなれば分が悪いのはアルマスである。
エメリーネは父王に向かって笑顔で返してから口を開く。
「隣国ジオグ国は、我が国の貿易業にも協力的で、昨年よりもその輸出量は倍近くに跳ね上がりました。需要があれば生産者たちも仕事に力が入り、そこで供給量が増えればまた売り上げが伸びる。地方ではジオグ国とのやりとりが増えたことで、この循環がうまくいっていると聞いております。そしてそれに尽力を尽くしたのがオディロン・ベルジュ公爵であると」
アルマスのオーラが蛇となってオディロンに襲いかかる。だがオディロンは姿勢も表情も崩さない。他の者は近くにいる者と意見を交わし、そしてオディロンを見やる。
「私は認めない」
アルマスがバン! と机を叩くが、その大きな音にエメリーネは怯まない。