王女エメリーネに悪女は似合わない~軍人公爵の盲愛に囚われて
「わたくしの婚約者については、この議会で認められれば問題ないはずです。あなた一人の意見を聞いているわけではありません」
エメリーネの言葉でアルマスも冷静になったようで「その通りですな」と、その声色を変えた。
「いくらエメリーネ王女がオディロン・ベルジュ公爵を伴侶にと望んでも、ここにいる者たちが承認しなければ、その婚約は認められません」
「ええ。もちろん、承知しております。そのためにも、今日はこうして、みなさまにお集まりいただいたのでしょう?」
一人一人に訴えるように、エメリーネはまたぐるりと周囲を見回した。同じようにエメリーネを力強く見返す者、気まずそうに視線を逸らす者など、反応はさまざまだ。
「では、採決に移ります」
アルマスは、早く結論を出したいのだろう。真っ黒いオーラは彼の頭上で渦巻いており、今にでもそれをエメリーネたちに向けてきそうな雰囲気であった。
「エメリーネ王女の婚約者としてオディロン・ベルジュ公爵を認める者は、起立してください」
黄色、緑、紫、灰色や黒といったオーラが人々の背後から立ち上る。一瞬、ざわりと騒がしくなったが、一人、二人……と席を立てば、それに釣られるようにして席を立つ者が増え始める。
エメリーネの言葉でアルマスも冷静になったようで「その通りですな」と、その声色を変えた。
「いくらエメリーネ王女がオディロン・ベルジュ公爵を伴侶にと望んでも、ここにいる者たちが承認しなければ、その婚約は認められません」
「ええ。もちろん、承知しております。そのためにも、今日はこうして、みなさまにお集まりいただいたのでしょう?」
一人一人に訴えるように、エメリーネはまたぐるりと周囲を見回した。同じようにエメリーネを力強く見返す者、気まずそうに視線を逸らす者など、反応はさまざまだ。
「では、採決に移ります」
アルマスは、早く結論を出したいのだろう。真っ黒いオーラは彼の頭上で渦巻いており、今にでもそれをエメリーネたちに向けてきそうな雰囲気であった。
「エメリーネ王女の婚約者としてオディロン・ベルジュ公爵を認める者は、起立してください」
黄色、緑、紫、灰色や黒といったオーラが人々の背後から立ち上る。一瞬、ざわりと騒がしくなったが、一人、二人……と席を立てば、それに釣られるようにして席を立つ者が増え始める。