王女エメリーネに悪女は似合わない~軍人公爵の盲愛に囚われて
レジスの言葉は正論であり、彼は何も間違ったことは言っていない。
反論できないアルマスは、奥歯をぎりぎりと噛みしめ、身体を震わせている。だが、今度はすぐにオディロンに向き直った。
「オディロン・ベルジュ。貴様、いったい何をしたんだ。そうでなければ、このような結果になるはずがない」
アルマスから、無数の黒い蛇がオディロンに向かって飛びかかる。しかしその蛇も、オディロンのすぐ目の前でピタリと動きを止めた。
「私は何もしておりません。しいていうなら、エメリーネ王女に愛を乞うたくらいでしょうか?」
いけしゃあしゃあと言葉を放つオディロンに、アルマスは口をはくはくと開け閉めするだけ。
アルマスは立ち上がった貴族たちの一画に向かって、怒鳴りつけた。
「おまえたち、ここにきて私を裏切るのか。今までおまえたちにどれだけ情けをかけてやったと思っているんだ!」
目を見開き唾もまきちらして怒鳴りつけるアルマスとは対象的に、オディロンは冷静な声で言い放つ。
「情け……情けとは、宰相閣下が不正をして得た資金のことでしょうか?」
それに心当たりがある者は、何人もいるのだろう。さあっと顔色を変え、慌てたように周囲の者と気まずそうに顔を見合わせる。
「ベルジュ公爵。何を根拠にそのようなことを!」
反論できないアルマスは、奥歯をぎりぎりと噛みしめ、身体を震わせている。だが、今度はすぐにオディロンに向き直った。
「オディロン・ベルジュ。貴様、いったい何をしたんだ。そうでなければ、このような結果になるはずがない」
アルマスから、無数の黒い蛇がオディロンに向かって飛びかかる。しかしその蛇も、オディロンのすぐ目の前でピタリと動きを止めた。
「私は何もしておりません。しいていうなら、エメリーネ王女に愛を乞うたくらいでしょうか?」
いけしゃあしゃあと言葉を放つオディロンに、アルマスは口をはくはくと開け閉めするだけ。
アルマスは立ち上がった貴族たちの一画に向かって、怒鳴りつけた。
「おまえたち、ここにきて私を裏切るのか。今までおまえたちにどれだけ情けをかけてやったと思っているんだ!」
目を見開き唾もまきちらして怒鳴りつけるアルマスとは対象的に、オディロンは冷静な声で言い放つ。
「情け……情けとは、宰相閣下が不正をして得た資金のことでしょうか?」
それに心当たりがある者は、何人もいるのだろう。さあっと顔色を変え、慌てたように周囲の者と気まずそうに顔を見合わせる。
「ベルジュ公爵。何を根拠にそのようなことを!」