王女エメリーネに悪女は似合わない~軍人公爵の盲愛に囚われて
「はなせ! さわるな! この国は私がっ……」
わめくアルマスは、衛兵によって強制的に議会場を退場させられた。
その後、ラモン伯爵が議会を仕切り直し、エメリーネとオディロンの婚約が承認された。二人は一年の婚約期間を経たら、結婚式を挙げる予定である。
あれから五年が経ち、エメリーネも二十二歳となった。オディロンと結婚して四年、今は三人目の子を宿している。
前の人生では自ら命を絶った年であるのに、今生では新しい命が生まれようとしている事実に不思議な気分だった。といっても、予定はまだ先である。
悔しいことに、五年前、オディロンに補佐官を推薦してもらおうとしたときに彼が言った言葉は、すべて現実となっていた。
そしてオディロンと結婚し、第一子を授かったのをきっかけに、エメリーネの不思議な力は消えていた。感情が色によって見えるというあの力だ。
だがもう、あの力は必要ない。
ガレッティ国では、誰もが笑顔で暮らせるようになっているからだ。
わめくアルマスは、衛兵によって強制的に議会場を退場させられた。
その後、ラモン伯爵が議会を仕切り直し、エメリーネとオディロンの婚約が承認された。二人は一年の婚約期間を経たら、結婚式を挙げる予定である。
あれから五年が経ち、エメリーネも二十二歳となった。オディロンと結婚して四年、今は三人目の子を宿している。
前の人生では自ら命を絶った年であるのに、今生では新しい命が生まれようとしている事実に不思議な気分だった。といっても、予定はまだ先である。
悔しいことに、五年前、オディロンに補佐官を推薦してもらおうとしたときに彼が言った言葉は、すべて現実となっていた。
そしてオディロンと結婚し、第一子を授かったのをきっかけに、エメリーネの不思議な力は消えていた。感情が色によって見えるというあの力だ。
だがもう、あの力は必要ない。
ガレッティ国では、誰もが笑顔で暮らせるようになっているからだ。