王女エメリーネに悪女は似合わない~軍人公爵の盲愛に囚われて
うら若き可憐なる女王の誕生に、国はざわめいた。なによりもエメリーネは「悪女」としてその名を轟かせていたのだ。この国の将来を憂える国民が大半だったという。
女王を支えるはずの大臣たちは反対者を次々と処刑し、権力と脅しで忠誠を強いた。その結果、エメリーネの悪名はさらに広まり、人々を絶望へと追いやった。
――気に食わない者の首をすぐにはねる。
――領地を没収し路頭に迷わせる。
――奴隷にまで落とされた者もいる。
――王城は賄賂と薬物にまみれている。
いつしかそんな噂が広まっていたのだ。いや、それが噂ではなく事実。
だがそれはエメリーネが指示したことではない。エメリーネを飾りの女王として、政治の実権を握っていたのは、父親と同年代の宰相アルマス・タルボットと老獪な大臣たち。
彼らはすべての汚名をエメリーネにかぶせ、自分たちは好き勝手に振る舞っており、賄賂も薬物も彼らによるものだ。
そしてエメリーネとアルマスの強制された結婚。エメリーネが逃げないようにと、アルマスは狡猾に純潔を奪った。
女王を支えるはずの大臣たちは反対者を次々と処刑し、権力と脅しで忠誠を強いた。その結果、エメリーネの悪名はさらに広まり、人々を絶望へと追いやった。
――気に食わない者の首をすぐにはねる。
――領地を没収し路頭に迷わせる。
――奴隷にまで落とされた者もいる。
――王城は賄賂と薬物にまみれている。
いつしかそんな噂が広まっていたのだ。いや、それが噂ではなく事実。
だがそれはエメリーネが指示したことではない。エメリーネを飾りの女王として、政治の実権を握っていたのは、父親と同年代の宰相アルマス・タルボットと老獪な大臣たち。
彼らはすべての汚名をエメリーネにかぶせ、自分たちは好き勝手に振る舞っており、賄賂も薬物も彼らによるものだ。
そしてエメリーネとアルマスの強制された結婚。エメリーネが逃げないようにと、アルマスは狡猾に純潔を奪った。