王女エメリーネに悪女は似合わない~軍人公爵の盲愛に囚われて
残念ながら教皇は巡礼以外でコリオの大聖堂を離れることはできないため、この場にはいない。
エメリーネも誰かと話をしようと思い、ぐるりと広間を見回した。
踊っている者、話に花を咲かせている者、飲み物や料理を楽しむ者など、それぞれだ。やはり彼らは異なった色の空気を持っており、特に黄色や緑色の空気が多い。
ここでエメリーネは、二曲目は誰と踊るべきかと思案する。基本的には男性からダンスに誘うのがマナーである。しかし、デビュタントの日に限って、女性側から誘ってもマナー違反にはならない。
それに、王女のエメリーネをダンスに誘う勇気ある男性など、どれだけいるだろうか。身分の高い者に対して、気軽に声をかけてはならない。そうは言いつつも、ダンスは別である。むしろここぞとばかりにエメリーネに声をかけるチャンスだと思っている者も多い。
さらに今、ここにいる人たちは、王女エメリーネが誰と踊るのかと、興味津々なのだ。国王の次に踊った男性が、エメリーネの伴侶として最も近い地位にいると考えている。
(どうしよう……)
このままここにいれば、間違いなくアルマスが誘いにやって来る。そしてそのまま誘いに応じて踊ってしまったのが一度目の人生で、それが屈辱の始まりだった。
エメリーネも誰かと話をしようと思い、ぐるりと広間を見回した。
踊っている者、話に花を咲かせている者、飲み物や料理を楽しむ者など、それぞれだ。やはり彼らは異なった色の空気を持っており、特に黄色や緑色の空気が多い。
ここでエメリーネは、二曲目は誰と踊るべきかと思案する。基本的には男性からダンスに誘うのがマナーである。しかし、デビュタントの日に限って、女性側から誘ってもマナー違反にはならない。
それに、王女のエメリーネをダンスに誘う勇気ある男性など、どれだけいるだろうか。身分の高い者に対して、気軽に声をかけてはならない。そうは言いつつも、ダンスは別である。むしろここぞとばかりにエメリーネに声をかけるチャンスだと思っている者も多い。
さらに今、ここにいる人たちは、王女エメリーネが誰と踊るのかと、興味津々なのだ。国王の次に踊った男性が、エメリーネの伴侶として最も近い地位にいると考えている。
(どうしよう……)
このままここにいれば、間違いなくアルマスが誘いにやって来る。そしてそのまま誘いに応じて踊ってしまったのが一度目の人生で、それが屈辱の始まりだった。