王女エメリーネに悪女は似合わない~軍人公爵の盲愛に囚われて
ベルトルトの言うとおりだ。体力のない王女には、公私ともに支える人間が必要だとか、すぐに結婚相手をという話にまで膨れ上がるだろう。そしてその話に気をよくするのはアルマスなのだ。
「同じ人と続けて踊ってはならないというし……次は、誰と踊ればいいかしら? あの人が誘いに来る前に、次の相手を選びたくて……」
「あの人?」
ベルトルトは不思議そうに顔を傾げる。
「あぁ、ごめんなさい。踊りたくない人のことよ。今も、わたくしのほうに近づいてきたから、逃げてきたの」
「では、父はいかがでしょう? 父はエメリーネ王女を娘のように可愛がっておりましたよね」
「ええ、そうね。ありがたいことだわ」
ここはベルトルトの言うとおり、大司祭デオバルトと踊るのが無難だろう。
踊りながらも、黒い影が視界に入る。その持ち主はもちろんアルマスである。
(あのオーラ。便利ね。アルマスがどこにいるかすぐにわかるもの……)
「同じ人と続けて踊ってはならないというし……次は、誰と踊ればいいかしら? あの人が誘いに来る前に、次の相手を選びたくて……」
「あの人?」
ベルトルトは不思議そうに顔を傾げる。
「あぁ、ごめんなさい。踊りたくない人のことよ。今も、わたくしのほうに近づいてきたから、逃げてきたの」
「では、父はいかがでしょう? 父はエメリーネ王女を娘のように可愛がっておりましたよね」
「ええ、そうね。ありがたいことだわ」
ここはベルトルトの言うとおり、大司祭デオバルトと踊るのが無難だろう。
踊りながらも、黒い影が視界に入る。その持ち主はもちろんアルマスである。
(あのオーラ。便利ね。アルマスがどこにいるかすぐにわかるもの……)