王女エメリーネに悪女は似合わない~軍人公爵の盲愛に囚われて
オディロンが耳元でささやいた。
エメリーネは一瞬、言葉に詰まったが、すぐに笑顔を取り戻した。
「えぇ、ごめんなさい。どうしても踊りたくない相手がいて……。でもその人は絶対に誘ってきます。それをどうやって断ろうかと、ずっと考えておりましたの。ベルトルトにも相談したのですが、大司祭と踊ればいいと提案してくれたのですが……」
「なるほど。大司祭デオバルトと踊ろうとしていたところを、俺が声をかけたわけか……。踊りたかったのか?」
「え?」
「大司祭と」
そう言ったオディロンは、エメリーネの身体を軽々と抱き上げる。エメリーネは小さく悲鳴を上げる。
「きゃっ。違います。踊りたくない人から逃げるために、大司祭に助けを求めようとしただけです。大司祭は、わたくしの二人目の父親のような存在ですから」
「なるほど。では、俺と踊り終えたらどうするつもりなんだ?」
「ですから、それを今、考えておりましたの」
「俺とのダンス中に考え事をされるとはな。気に食わないな」
エメリーネは一瞬、言葉に詰まったが、すぐに笑顔を取り戻した。
「えぇ、ごめんなさい。どうしても踊りたくない相手がいて……。でもその人は絶対に誘ってきます。それをどうやって断ろうかと、ずっと考えておりましたの。ベルトルトにも相談したのですが、大司祭と踊ればいいと提案してくれたのですが……」
「なるほど。大司祭デオバルトと踊ろうとしていたところを、俺が声をかけたわけか……。踊りたかったのか?」
「え?」
「大司祭と」
そう言ったオディロンは、エメリーネの身体を軽々と抱き上げる。エメリーネは小さく悲鳴を上げる。
「きゃっ。違います。踊りたくない人から逃げるために、大司祭に助けを求めようとしただけです。大司祭は、わたくしの二人目の父親のような存在ですから」
「なるほど。では、俺と踊り終えたらどうするつもりなんだ?」
「ですから、それを今、考えておりましたの」
「俺とのダンス中に考え事をされるとはな。気に食わないな」