王女エメリーネに悪女は似合わない~軍人公爵の盲愛に囚われて
「でも今日はわたくしの誕生日パーティーよ?」
エメリーネは少し拗ねたように言ったが、内心ではこの展開にほくそ笑んでいた。
「えぇ。ですから、ダンスなんてもってのほかです。陛下のそばで座ってパーティーを見ているのがよろしいでしょう」
侍医の言葉に、オディロンが重ねるように口を開いた。
「エメリーネ王女。このたびは、申し訳ない。心から謝罪します。正式な謝罪は後日……」
その真剣な謝罪の様子に、ラモン夫人が眉をひそめるが、エメリーネはすかさず微笑みを浮かべ、明るく声を放つ。
「ベルジュ公爵。このたびはあなたのせいではございません。不幸な事故だったのです」
ラモン夫人もその言葉に大きく頷き、エメリーネの微笑みに安心したように見えた。
足首に包帯を巻いたエメリーネは、もう一度オディロンに抱きかかえられ、会場へと戻る。そして父王の隣に座り、パーティーの行方を見守っていた。
ダンスのできないエメリーネに誘う者はいなかったが、それでも声をかける者は後を絶たない。
微笑みながらそれに応えていたエメリーネだが、アルマスからは始終真っ黒いオーラが放たれていた。
エメリーネは少し拗ねたように言ったが、内心ではこの展開にほくそ笑んでいた。
「えぇ。ですから、ダンスなんてもってのほかです。陛下のそばで座ってパーティーを見ているのがよろしいでしょう」
侍医の言葉に、オディロンが重ねるように口を開いた。
「エメリーネ王女。このたびは、申し訳ない。心から謝罪します。正式な謝罪は後日……」
その真剣な謝罪の様子に、ラモン夫人が眉をひそめるが、エメリーネはすかさず微笑みを浮かべ、明るく声を放つ。
「ベルジュ公爵。このたびはあなたのせいではございません。不幸な事故だったのです」
ラモン夫人もその言葉に大きく頷き、エメリーネの微笑みに安心したように見えた。
足首に包帯を巻いたエメリーネは、もう一度オディロンに抱きかかえられ、会場へと戻る。そして父王の隣に座り、パーティーの行方を見守っていた。
ダンスのできないエメリーネに誘う者はいなかったが、それでも声をかける者は後を絶たない。
微笑みながらそれに応えていたエメリーネだが、アルマスからは始終真っ黒いオーラが放たれていた。