王女エメリーネに悪女は似合わない~軍人公爵の盲愛に囚われて
「そうね。ですが、あれは不幸な事故よ。ベルジュ公爵からは、十分すぎるほどの謝罪をいただいております。ですからアルマス、この件に関して蒸し返してはなりません」
きっちり釘を刺しておかねば、この男は勝手に動く。
「いいですか、アルマス。お聞きなさい。こちらの贈り物はわたくしのものですから、わたくしが確認します。あなたは自分の仕事に戻りなさい。よろしいですね?」
アルマスの苛立ちが黒いオーラとなって爆ぜる。
「……御意」
苦々しく返事をしたアルマスだが、まだその場を離れる気はないようだ。苔色の目が不気味にエメリーネを見つめ、口を開く。
「……エメリーネ様。私から一つ助言を……」
「まぁ、なんでしょう? わたくしもまだこういった仕事に慣れておりませんから、アルマスから言葉をいただけるのは心強いわ」
(やりすぎかしら?)
そう思いながらも、エメリーネは大げさな言い回しに、自分でも笑いを堪えるのに必死だった。
きっちり釘を刺しておかねば、この男は勝手に動く。
「いいですか、アルマス。お聞きなさい。こちらの贈り物はわたくしのものですから、わたくしが確認します。あなたは自分の仕事に戻りなさい。よろしいですね?」
アルマスの苛立ちが黒いオーラとなって爆ぜる。
「……御意」
苦々しく返事をしたアルマスだが、まだその場を離れる気はないようだ。苔色の目が不気味にエメリーネを見つめ、口を開く。
「……エメリーネ様。私から一つ助言を……」
「まぁ、なんでしょう? わたくしもまだこういった仕事に慣れておりませんから、アルマスから言葉をいただけるのは心強いわ」
(やりすぎかしら?)
そう思いながらも、エメリーネは大げさな言い回しに、自分でも笑いを堪えるのに必死だった。