王女エメリーネに悪女は似合わない~軍人公爵の盲愛に囚われて
エメリーネにだって、専属の護衛騎士がつけられていたのだ。だがそれも一年前、アルマスが『王城内だというのに、それほどまで護衛を侍らせていては、この城内は危険な場所だと示しているようなものでしょう?』とそんなことを言い出した。
当時、三人いたエメリーネの護衛は、騎士団の中でももっとも厳しいと言われる王都内の警備任務にまわされたと聞く。
(今ならわかるわ。あのとき、わたくしから護衛騎士を引き離したのも、わたくしを孤立させるため。すべてアルマスの企みだった)
そしてそれから一年経った今、今度はシーラを奪おうとしている。
だが彼女はエメリーネの気持ちをくみ取り、恐怖で身体を震わせながらも、アルマスに意見してくれたのだ。
となれば、やはりシーラを守るのはエメリーネしかいない。
「わたくしには信頼できる者があなたしかいないの。そんな大事な人が苦しんでいたら、助けになりたいと想うのは自然ではなくて?」
エメリーネのすがるような眼差しに、シーラも観念したかのように口を開いた。
「実は、ヨハンのことなんです」
「ヨハンとは、ヨハン・オウネル? あなたの婚約者の?」
その問いに、シーラはこくりと頷いた。
当時、三人いたエメリーネの護衛は、騎士団の中でももっとも厳しいと言われる王都内の警備任務にまわされたと聞く。
(今ならわかるわ。あのとき、わたくしから護衛騎士を引き離したのも、わたくしを孤立させるため。すべてアルマスの企みだった)
そしてそれから一年経った今、今度はシーラを奪おうとしている。
だが彼女はエメリーネの気持ちをくみ取り、恐怖で身体を震わせながらも、アルマスに意見してくれたのだ。
となれば、やはりシーラを守るのはエメリーネしかいない。
「わたくしには信頼できる者があなたしかいないの。そんな大事な人が苦しんでいたら、助けになりたいと想うのは自然ではなくて?」
エメリーネのすがるような眼差しに、シーラも観念したかのように口を開いた。
「実は、ヨハンのことなんです」
「ヨハンとは、ヨハン・オウネル? あなたの婚約者の?」
その問いに、シーラはこくりと頷いた。