王女エメリーネに悪女は似合わない~軍人公爵の盲愛に囚われて
やっと花を活け終えたシーラが二人の前に焼き菓子も用意しつつ、謝罪を口にする。
「ベルジュ公爵。お手をわずらわせてしまい、申し訳ありませんでした」
「いや。俺が好んでやったことだからな。それで、いつから王女様はこちらで仕事をこなすようになったんだ? てっきり、サロンでくつろぎ茶でも飲んでいるのかと思ったが……」
物珍しいのか、オディロンは大きく首を振って、部屋を見回した。
「今日からです。昨日は安静にしておりましたから」
「なるほどな。やっと王女様に、教育をする者が現れたのか?」
まるでエメリーネの置かれた状況を把握していたかのようなオディロンの言葉だ。心臓がトクッと小さく跳ねた。
「それは、どういう……?」
「そのままの意味だ。世間知らずの王女様」
ふん、と鼻から息を吐いたオディロンは、カップに口をつけた。
「でしたら、世間をよく知っているベルジュ公爵にお願いしたいことがあります」
その言葉を聞いているのかいないのか「なんだ、美味いじゃないか」とオディロンは紅茶の感想を口にした。
「ベルジュ公爵。お手をわずらわせてしまい、申し訳ありませんでした」
「いや。俺が好んでやったことだからな。それで、いつから王女様はこちらで仕事をこなすようになったんだ? てっきり、サロンでくつろぎ茶でも飲んでいるのかと思ったが……」
物珍しいのか、オディロンは大きく首を振って、部屋を見回した。
「今日からです。昨日は安静にしておりましたから」
「なるほどな。やっと王女様に、教育をする者が現れたのか?」
まるでエメリーネの置かれた状況を把握していたかのようなオディロンの言葉だ。心臓がトクッと小さく跳ねた。
「それは、どういう……?」
「そのままの意味だ。世間知らずの王女様」
ふん、と鼻から息を吐いたオディロンは、カップに口をつけた。
「でしたら、世間をよく知っているベルジュ公爵にお願いしたいことがあります」
その言葉を聞いているのかいないのか「なんだ、美味いじゃないか」とオディロンは紅茶の感想を口にした。