王女エメリーネに悪女は似合わない~軍人公爵の盲愛に囚われて
「いえ……謝罪にまいりましたので」
オディロンの声は控えめだったが、その瞳にはどこかエメリーネを試すような意図を感じた。
「ええ。あなたの誠意は伝わりました。それに何度も言いますが、あれはベルジュ公爵のせいではございませんので。わたくしがはしゃいでしまったせいですわ」
エメリーネの言葉にオディロンは何も言わず、ただ頭を下げるだけ。
「それでは、失礼します……そういえばベルトルトも王女様の怪我の具合を心配しておりました。歩けるようになったら、彼に顔を見せてやってくださいませんか?」
アルマスの前では、オディロンの言葉遣いも丁寧で格式ばったものに変わる。その変貌ぶりに、エメリーネは心の中で小さく笑った。さすが、オディロンだ。
「そうね。気を使っていただき感謝いたします」
オディロンはその言葉を聞き終えると、深く腰を折って部屋を出ていった。
パタリと音を立てて扉が閉まると、ふわっと風が室内に入り込み、花の香りを広めた。
「それでアルマス。あなたはどのような用かしら?」
オディロンの声は控えめだったが、その瞳にはどこかエメリーネを試すような意図を感じた。
「ええ。あなたの誠意は伝わりました。それに何度も言いますが、あれはベルジュ公爵のせいではございませんので。わたくしがはしゃいでしまったせいですわ」
エメリーネの言葉にオディロンは何も言わず、ただ頭を下げるだけ。
「それでは、失礼します……そういえばベルトルトも王女様の怪我の具合を心配しておりました。歩けるようになったら、彼に顔を見せてやってくださいませんか?」
アルマスの前では、オディロンの言葉遣いも丁寧で格式ばったものに変わる。その変貌ぶりに、エメリーネは心の中で小さく笑った。さすが、オディロンだ。
「そうね。気を使っていただき感謝いたします」
オディロンはその言葉を聞き終えると、深く腰を折って部屋を出ていった。
パタリと音を立てて扉が閉まると、ふわっと風が室内に入り込み、花の香りを広めた。
「それでアルマス。あなたはどのような用かしら?」