魔女の受難と天使の試練・監視という奇妙な同居生活からはじまる愛
魔女たちはサイリウムを片手に、両手を上げてウェーブを作り、ノリまくっていたのだが・・・

バサバサバサ・・・夕闇の山の木々から空に向かって黒い影、鳥たちが一斉に飛び立った。

カァーーー、カァーーー

カラスたちの警告音(アラート)が発動している。

「やばっ!まずっ!」

リリカが上空を見て叫んだ。

山並みの向こうから、きらめく光が、矢のようにこちらにむかって幾筋も飛んでくる。

「天使の襲撃だっ!逃げろっ!!」

誰かが大声で叫んだ。

「グリンカのいる穴に逃げ込めッ!!ほうきを使うな!!」

リリカがマイクを使って叫んだ。

「あいつらは空で、一網打尽にするつもりだ!!」

ウギャァーー、ワァーー

魔女たちはジョッキを投げ捨て、ローブをたくしあげると、穴にピョンピョン飛び込んでいく。

グゴォオォー・ゴォーーー

次の瞬間・・・竜巻のような風が起こった。

大きな炎の柱が天に向かって、幾筋も吹き上げていく。

それは、木々の間、魔法陣の埋めた場所からで、巨大な炎柱はうずを描き、黒煙を上げて闇空をさらに濃く染め上げる。

柱にそって、らせん状に稲妻が走り、火花がバチバチ散っている。

「ファイアー・トルネード魔法・・・」

熱風と黒煙で、迫りくる天使の軍団をかく乱、阻止している。

「すごい・・・先生の魔法陣」

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