魔女の受難と天使の試練・監視という奇妙な同居生活からはじまる愛
魔女たちは穴に避難し終わり、最後にグリンカが穴の脇に立ってアレクサンドラを待っていた。

「先生!!早く・・閉じます!!」

アレクサンドラがローブをかぶって、火の粉をよけて走って来る。

が、少し先で、そのまま前のめりに倒れ込んだ。

上空から放たれた金の矢が、紫のローブの裾に当たり、地面に張り付けられた状態になっていたのだ。

「くそっ!!!」

アレクサンドラはローブを脱ごうともがいたが、時、すでに遅し。

黒煙が突風に吹き飛ばされ、その中に虹のような輪ができた。

その輪をくぐって、矢をつがえた天使たちが、地上に次々と舞い降りてくる。

「グリンカ!!そのまま穴に入れ!!」

グリンカが穴にひょっんと入ったのを確認すると、アレクサンドラはそのまま四つん這いになり、両手を地面につけて魔力を送りはじめた。

バキバキと太い木の根が地面から持ち上がり、穴に幾重にも重なっていく。

ズズズズズ・・・・ン

亀裂の入った地面が地割れを起こし、穴は陥没して跡形もなく消えていった。

アレクサンドラは頭を垂れて、肩で荒い息をしていたが・・・

穴が完全に消えたのを確認すると、そのままうつぶせに倒れ込んだ。

その視界にかろうじて入ったもの。

それは・・・ギラリと黄金に輝く長剣の切っ先だった。

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