魔女の受難と天使の試練・監視という奇妙な同居生活からはじまる愛
「アタシら、魔女はもの心つくと、師匠の所に見習いとして、弟子入りをする。
だが、学ぶことが多いし、試験で脱落する者も多い。

特に薬草学と魔法陣、詠唱は覚える事がとんでもなく多いし、魔力コントロールもコツをつかむまで訓練に時間がかかるんだ」

「それは・・・大変なのだな」

グルシアは内心、驚いていた。

魔女は快楽を追及するのが本性で、我慢や忍耐を嫌うと思っていた。

勉強や訓練をするなんて・・・サキュバスとは違うのか。

「だから一口に魔女と言っても、いろいろなレベルがある。
高いレベルの認証を得るには、高度な知識や技術が必要なのだが・・・」

魔女はワインで唇を湿らしたので、紅が際立って見える。

そのしぐさは妖艶で・・・しかし女子高生姿なのだ。

「まぁ、アタシは生まれつき魔力が多いほうだったし、努力もしたから成績は常にトップだった」

そう言って、自慢げに鼻の下をこすったが、すぐに鋭い目つきになった。

「どこの社会でもそうだろうが、やっかむ、嫉妬する奴は必ずいる。
蹴落とそうとする者、引きずり降ろそうとする者、魔界は特にそういう輩(やから)が多い」

魔女はワインをグビッと飲み干し、空のグラスをグルシアに向けたので、ワインを注いでやると、満足げにうなずいた。

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