魔女の受難と天使の試練・監視という奇妙な同居生活からはじまる愛
<魔女の予測できない行動>

ガサ、ガサッ・・・ガサッ

耳元で、軽い何かがこすれる音がする。

グルシアは、薄く目を開けた。

うす暗闇で魔女が背中を向けて、何かごそごそ漁っているのが目にはいった。

「おい・・・何を・・・」

くるりと魔女が振り向いた。

「薬、買ってきたぞ。解熱剤と咳止め・・・経口補水液も」

魔女は、小さなレジ袋をベッドの足元に置いた。

「え・・・薬って」

グルシアは、ぼんやりとした頭に手をやった。

「あと体温計と冷却シートも買ってきた」

魔女は、レジ袋から次々と小さな箱を取り出し、布団の上に並べた。

「解熱剤は1回2錠で6時間おきだ。それとできるだけ水分をとったほうがいい」

経口補水液のボトルのキャップを開け、グルシアに差し出した。

「ほれ、薬も飲めや」

「え・・・」

魔女は自分の手の平に錠剤を置くと、差し出したままグルシアの顔をじっと見ている。

「顔紅いし、熱が高いだろ。体温もちゃんと計った方がいいかな」

この状況は・・・なんだ?

魔女が、薬を買ってきたとは?

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