魔女の受難と天使の試練・監視という奇妙な同居生活からはじまる愛
グルシアはこめかみを押さえて目を閉じ、???が浮かぶ頭を整理しようと試みた。

「・・・ってか、なんで君は外に出られたっ?・・・・」

怒鳴ろうとしたが、声がかすれて出ない。

「え・・薬を買いに・・ドラッグストアだよ。駅前の24時間営業のとこ」

グルシアは何とか上半身をベッドから起こし、魔女と向き合った。

声を出そうとも、喉がイガイガするし、体もふらつく。

「君は!!・・・この結界の外には出られないはずなのに!!!」

そう言うと、そのまま脱力して倒れ込んだ。

「あああ?・・・これを借りたから、返すよ」

魔女は枕元に、グルシアのカレッジリングを置いた。

「アンタの認識だから・・・これつけていれば大丈夫かなって思ったけど。
問題なく外にでられた」

まったく悪びれないというか、結界破りの重大さにわかっていないというか、魔女の様子にグルシアは頭を抱えた。

眠っている間に、指輪を抜いたのか・・・やはり、こいつは狡猾な大魔女なのか。

だが・・・戻って来たのには、何か別の理由があるはずだ。

「そのまま、逃げることもできただろうが・・・なぜ戻って来た?」

魔女は困った様子で、口を尖らせた。

「だって、どっちにしても魔界には戻れないし・・・お腹が痛くなりそうだし・・・」

魔女はそう言って、別のレジ袋から生理用ナプキンと鎮痛剤の箱を取り出した。

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