魔女の受難と天使の試練・監視という奇妙な同居生活からはじまる愛
<魔女の所有物>

朝、グルシアが目を覚ますと、額に手をやった。

薬が効いたのか、熱は下がっているし、多少喉が痛むくらいで問題はない。

隣のベッドで、魔女が布団をすっぽりかぶって寝入っているのを確認して、グルシアは洗面所に向かった。

今日の午後、サリエルが天界から戻って来る。

そこで、この魔女の処遇判断の指針となる、邪悪度測定試験が行われる。

グルシアは、洗面台に流れる水を見つめた。

昨夜は熱があったとはいえ・・・通常の自分では、ありえない行動をしてしまった。

抱きしめた魔女は愛らしく、甘い恍惚感で体がしびれたようだ。

今回の発熱といい、何かしら大魔女の影響があったのは確かだ。

魔界のアレルギー症状、魔女はそう言っていたが。

邪念を振り払うように、勢いよく顔を洗い、タオルで拭き終わって、正面の鏡を見た時だった。
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