魔女の受難と天使の試練・監視という奇妙な同居生活からはじまる愛
パチパチパチ

サリエルが拍手をして、二人の音を止めた。

試験終了の合図だ。

「途中から・・・意外な展開になりましたね」

そのサリエルの言葉に、グルシアは、隣に座っている魔女の顔を見つめた。

魔女はふふっと笑顔で、立ち上がった。

「楽しかった!」

楽しい・・そう、楽しかったのだ。

グルシアもつられるように立ち上がった。

「それでは、別室で打ち合わせを」

サリエルが言いかけた時、魔女がグルシアの上着の裾を引っ張った。

「庭で待っていていい?ここの裏庭に咲いていた花が見たい」

「ああ、庭から外には出ないように。すぐにこちらも終わらせるから」

「ありがとうございました」

ぺこりとサリエルに向かって頭を下げると、魔女は黒いリボンを翻して、小走りで出ていった。

その姿を見送ると、サリエルは感心したように

「すごいね。君になついている」

「情が移るのは、よくない。判断が歪むから」

グルシアは複雑な表情を浮かべて、自分に言い聞かせるように言った。

「かわいい奥様だね、いや、パパと娘、うーーんと、アイドルと・・マネージャーかな」

サリエルが腕組みをして、面白そうにグルシアを見た。

「そんな事より本題だ。判定は?」

「判定不能。途中で変わっちゃったからね。
グルシア、君の音をあの可愛いらしい魔女ちゃんが乗っ取った」

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