魔女の受難と天使の試練・監視という奇妙な同居生活からはじまる愛
「はい。でも徴(しるし)の力が弱いので、まだ彼女の魂を手繰り寄せることができないので・・・困っています」
長老は白いあごひげをひねって、こんこんと眠っている魔女を見た。
「魔女は、魔界の者は、女神にできないことを、君は知っているだろう。
もし、どうしてもと言うなら、君の翼は折られ、天使の位階ははく奪され、ニンゲン界で生きることになる。
それでもいいのかね。君のすべてを失うことになる」
長老は空いているパイプ椅子に座り、足を組んだ。
「君の仕事は重要だ。一人の魔女を救うより、多くのニンゲンを救う方が価値のある、求められていることではないか」
グルシアは魔女の手を握った。
「わかっています。愚かな行為であることも・・・・」
「それでも、失いたくない存在であるのか」
沈黙は肯定の意志だ。
しばらくして、長老が語りはじめた。
「私がまだ、下級天使になりたての頃の話だが・・・
山の中で、アレクシスという魔女見習いと出会った。
彼女は、薬草を必死に探していて、私に気がつかなった。
臭いもほとんどしない、可憐で、風に花びらを散らしてしまうようなはかなさがあった」
長老はため息をついたが、その表情は逆光で見えない。
「まったく魔女らしくなかった。
そして・・・魔女になりたくないと言っていた」
長老は白いあごひげをひねって、こんこんと眠っている魔女を見た。
「魔女は、魔界の者は、女神にできないことを、君は知っているだろう。
もし、どうしてもと言うなら、君の翼は折られ、天使の位階ははく奪され、ニンゲン界で生きることになる。
それでもいいのかね。君のすべてを失うことになる」
長老は空いているパイプ椅子に座り、足を組んだ。
「君の仕事は重要だ。一人の魔女を救うより、多くのニンゲンを救う方が価値のある、求められていることではないか」
グルシアは魔女の手を握った。
「わかっています。愚かな行為であることも・・・・」
「それでも、失いたくない存在であるのか」
沈黙は肯定の意志だ。
しばらくして、長老が語りはじめた。
「私がまだ、下級天使になりたての頃の話だが・・・
山の中で、アレクシスという魔女見習いと出会った。
彼女は、薬草を必死に探していて、私に気がつかなった。
臭いもほとんどしない、可憐で、風に花びらを散らしてしまうようなはかなさがあった」
長老はため息をついたが、その表情は逆光で見えない。
「まったく魔女らしくなかった。
そして・・・魔女になりたくないと言っていた」