同居人がめんどくさい
「お願いしてもいいんでしょうか...?」

おずおずとそう言う私に、2人はもちろん!とこの日1番の笑顔を浮かべた。

奥さんの方と連絡先を交換し、その後すぐに別れた。

スカイツリーを見上げながら、ホテルに向かって歩く。

その道中で思い出す。

やはり、不安がないと言えば全くの嘘になる。

私はなんて判断をしたんだろうと思う気持ちもある。

けれど、どうせどんな選択をしたとしても、大してこの人生は変わらないのだろうと思う気持ちもある。

それはポジティブな思考からではなく、正反対の思考からきている。

助けてといくら嘆いても、何も変わらなかった。

助けてくれる人なんてどこにもいなかった。

終わりのない絶望の上を延々と歩かされている気分だ。

こんな人生がこの先もずっと続くくらいなら、最後の最後くらい誰かに夢を見るのも悪くないかもしれない、そう思ったのだ。

道端に立ち止まり、ふとスカイツリーを見上げる。

あの上の方には、今日もたくさんの観光客がいて、こちらを見下ろしているのだろうか。

タワーの周りの空が少し薄暗くなってきた。

...帰ろう。


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