同居人がめんどくさい
今までのやり取りで気になるところがなかったかと聞かれれば、無かったわけではない。
あの時、亜紀さんは陣さんに、「そっちじゃなくて、押上の方」と言っていた。
その時、私は確かに引っかかった。
押上の方、とはどういう意味だろうと。
ただ、その時は聞く暇もなく話が進められて、事実を確かめる間もなかった。
だから、これは単なる私の想像に過ぎないのだが、亜紀さんはどういう訳か複数箇所に家があり、そのうちの使っていない家を貸してくれるのだとばかり思っていた。
けれど、今冷静になって考えてみれば、おかしなところはこれでもかと出てくる。
亜紀さんは、私のストーカーの話を聞いて、「それだったら、誰かと住んだ方が安心じゃない?」、と言っていた。
これは、よくよく考えると、私のさっきの考えとは矛盾する。
でも、私はこの一言があったからこそ、亜紀さん一家と一緒に暮らすのだとばかり思っていた。
矛盾していることに気づきもせずに。
「...つまり、亜紀さんが提案していたのは、”空いている部屋を貸す”というのではなく、”亜紀さんたちが住んでいない方の家で、亜紀さんたちとではなく、他の誰かと一緒に住む”、ということだった......こういう事ですか?」
あの時、亜紀さんは陣さんに、「そっちじゃなくて、押上の方」と言っていた。
その時、私は確かに引っかかった。
押上の方、とはどういう意味だろうと。
ただ、その時は聞く暇もなく話が進められて、事実を確かめる間もなかった。
だから、これは単なる私の想像に過ぎないのだが、亜紀さんはどういう訳か複数箇所に家があり、そのうちの使っていない家を貸してくれるのだとばかり思っていた。
けれど、今冷静になって考えてみれば、おかしなところはこれでもかと出てくる。
亜紀さんは、私のストーカーの話を聞いて、「それだったら、誰かと住んだ方が安心じゃない?」、と言っていた。
これは、よくよく考えると、私のさっきの考えとは矛盾する。
でも、私はこの一言があったからこそ、亜紀さん一家と一緒に暮らすのだとばかり思っていた。
矛盾していることに気づきもせずに。
「...つまり、亜紀さんが提案していたのは、”空いている部屋を貸す”というのではなく、”亜紀さんたちが住んでいない方の家で、亜紀さんたちとではなく、他の誰かと一緒に住む”、ということだった......こういう事ですか?」