同居人がめんどくさい
喋りながら、自分でもよくわかんなくなり、疑問系になってしまった。

男はそれを聞いて、黙ったまま、力なさげにコクリと頷いた。

「...亜紀からは、全部説明したと聞いていたんですけどね。」

そう言う男の顔は引き攣っている。

もしかすると、こういう事で苦労するのはこれが初めてではないのかも知れない。

そんな気がした。

「私はてっきり...」

何かを言いかけて、また大きなため息をついた。

そのやらせなさから来る深いため息は、あまり他人事とは思えなかった。

「どうしましょうか...?」

男は私の様子を伺いながら、話す。

「つまりあなたは、俺との同居生活になるとは知らずにここに連れてこられたということですよね?」

「はい。」

「...あなたはどうしたいですか?」

男が困ったような、少し私に同情するような表情を浮かべている。

どうしたいですか、と聞かれても...

というのが私の心情だった。

折角、雨露を凌げる場所を見つけたと思ったのに、今更放り出されても、行くところなんてない。

チラッと時計を見る。

時刻は19時を過ぎたところだった。

もう外はすっかり暗いだろう。

いくら非常事態とはいえ、20代女性が野宿というのも厳しいものがあるのではないだろうか...


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