同居人がめんどくさい
確かに、他人よりも見た目がいい人というのはいる。

彼もその部類の人間なのかもしれない。

けれど...

ここまで、自分がかっこいい、モテる、人気者、だと自分で言う人間などいるのだろうか。

他人より見た目のいい人間が、自分の見た目の良さを自覚しているというのは、よくある話ではあるけれど、これはなんていうか...

ナルシストの領域というのでは...?

ダメだ、こんなこと考えていると、ますます笑いが堪えられなくなってくる。

「...というわけです。分かっていただけましたか?」

男が一通りの説明を終えて、尋ねる。

「はい...わかりました。」

笑いに耐えて、言い切ったのに、

フッ

言い終わると同時に、堪えきれなかった笑いが鼻から漏れ出た。

「...」

あ、やば...

瞬時にそう思った。

顔を上げなくても、男が今どんな表情をしているのか想像がついた。

「...おい、てめえ。俺の話ちゃんと聞いてたか?」

さっきまでの丁寧な口調とは似つかない、荒々しい口調。

ワントーン下がったその声色は、まるで脅されているような気分にさせられる。

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