最下位特待生は、学園トップ4の家庭教師になりまして。
扉の前に立ってドアプレートを確認する。

『使用中』

その文字に心臓が大きく跳ねたが、

構わずそっとノックをした。

「失礼します」

その瞬間、中から低い声が返ってきた。

「……誰だ」

一瞬、手を伸ばした扉の前で固まる。

はぁ〜〜〜〜、帰りたい。

(帰ろうかな.....)

「……」

〜〜〜っ、だめだめ。

私は今日から家庭教師なのだから。

逃げたら、明日からもっと気まずくなるだろうし、

第一、一度引き受けた仕事を放り出すなんてありえない。

私はもう一度小さく息を吸って、扉を開けた。

「家庭教師の件で来ました。」

教室の中には、一人の男子生徒がいた。

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