最下位特待生は、学園トップ4の家庭教師になりまして。
「それは数学も同じで、

九条くんは今、公式っていう材料は知っているけど、

どの材料をいつ使うかが分からない....っていう状態です。」

「……ああ、そういうこと」

「この問題で言うと、この式が材料。こっちがレシピですね」

私がノートの一部を指差すと、

九条くんはノートとにらめっこを始めた。

そして―――

数分経った頃、小さく声を漏らした。

「分かった.......かも。」

「っ、本当ですか?」

「この問題」

九条くんはペンを取ると、真剣な顔で式を書き始めた。

さっきまで止まっていた手が、今度は迷わず動いている。

「……できた」

深く息を吐く九条くんの書いた答えを見て目を見開いた。

「合ってる。

......合ってます!!!」

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