最下位特待生は、学園トップ4の家庭教師になりまして。
思わずパチパチと手を叩いてしまう。

「すごいです、九条くん!」

「いや」

九条くんは少し照れたように目を逸らす。

「お前の変な説明が、逆にハマったわ」

「変……」

こっちは大真面目だったのに......っ!

「普通、料理で例えるやつとかいねーから」

「分かりやすいと思ったんですけど……」

「まー、確かに分かったけど。」

『分かった』その一言が妙に嬉しい。

九条くん自身が理解できたことが嬉しい。

なんだか今日は、嬉しいで溢れている気がする。

「九条くん」

「あ?」

「やればできる、ですよ!」

その瞬間、九条くんの表情が少し固まった。

「……」

「?」

何か変なことを言ってしまったのだろうか。

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