最下位特待生は、学園トップ4の家庭教師になりまして。
その瞬間、

九条くんの動きがぴたりと止まった。

「……は?」

「宿題、ちゃんとやってきてくれるし」

「当たり前だろ」

「でも、もしかしたら嫌がられるかもってちょっと思ってました」

「お前な.....」

呆れたようにため息をつきながらも、

九条くんはどこか楽しそうだった。

「朝比奈」

「はい?」

「お前、人をイラッとさせる才能あるな」

「えっ」

そんな才能、いらないんですけど。

いや、本気でいりません。

「すみません.....」

しょんぼりしていると、九条くんは小さく笑った。

「……でも」

「?」

「悪くねぇ」

< 29 / 37 >

この作品をシェア

pagetop