最下位特待生は、学園トップ4の家庭教師になりまして。
すると前の席の男の子が、小さく振り返った。

「やっぱ朝比奈、すげぇ……」

「ほんとにね。」

「あーいうやつはマジで人生イージーモードだよな〜」

そんなヒソヒソ声を聞いているうちに授業は進み、二時間目は数学。

「じゃあ、この問題を解いてみよう」

先生が黒板に問題を書く。

教室のあちこちから「うわ……」という声が上がった。

……難しいのかな。

私はノートに式を書いていく。

あ。

この問題、昨日九条くんに教えた考え方と似てる。

途中式を整理して、公式を当てはめて―――

答えを導き出す。

「朝比奈、できたか?」

「あ....はい」

「じゃあ、黒板に書いてもらえるかな」

チョークを受け取って黒板に向かう。
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