最下位特待生は、学園トップ4の家庭教師になりまして。
元から勉強ができたわけじゃない。

お金を使わずに身につけられるものが勉強だったから、

それを極めただけのこと。

昔から勉強。

勉強。

勉強とそれ一本に打ち込んできた私は、気づけば一人ぼっちになっていた。

休み時間、一緒におしゃべりする友達もいなければ、

放課後に寄り道する相手もいない。

……もし、勉強が今より少し苦手な代わりに、

気軽に笑い合える友達ができるとしたら。

私は、そっちのほうが嬉しいかもしれない。

そんなことを考えていると―――

キーンコーンカーンコーン

チャイムが鳴った。

「よし、休み時間!」

クラスのみんなが一斉に立ち上がる。

楽しそうな笑い声が教室中に広がる中、

私はいつものように教科書を閉じた。

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