最下位特待生は、学園トップ4の家庭教師になりまして。
危ない。

絶対笑っちゃいけないとこだ。

でも、その理屈はちょっと面白い。

月曜日の家庭教師は、

九条くんとはまた違う意味で、大変になりそうだった。

「……では、始めましょうか」

私は教材を開いて、一ノ瀬くんの前に置いた。

「今日は現代文をやります」

「はい」

返事はよければ姿勢もいい。

ノートももう開いてある。

やる気は十分って感じで、初対面時の九条くんとは真逆だ。

「じゃあまず、この問題を解いてみてください」

「分かりました」

一ノ瀬くんは迷いなくペンを走らせる。

さらさら、と小気味いい音が教室に響いた。

早い。

すごく早い。

ものの三分もしないうちに、一ノ瀬くんはペンを置いた。

「できました」

「もうですか!?」

「はい」

私は答案を受け取って目を通す。

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