最下位特待生は、学園トップ4の家庭教師になりまして。
一ノ瀬くんが初めてきょとんとした顔をする。

「そうですか?」

「そうなんです」

「ですが、事実ですよ」

「そうなんですけど!」

思わず立ち上がりそうになる。

危ない危ない、落ち着こう。

深呼吸。

すぅー……

よし。

私はもう一度座り直した。

「一ノ瀬くん」

「はい」

「例えばです」

「はい」

「お友達が暗い顔をしていたら、どう思いますか?

……体調不良の可能性もあれば、睡眠不足も考えられますよね。」

「? はい」

「何か悩みがある可能性も否定できませんね」

「本人に聞かなければ断定は──」

「ストップです!」

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