最下位特待生は、学園トップ4の家庭教師になりまして。
思わず両手でバツを作る。

途端、一ノ瀬くんは素直にキョトンとした顔でぴたりと止まった。

「国語はですね」

私は苦笑いしながら言う。

「断定する教科じゃないんです」

「……?」

「『たぶんこう思ったんじゃないかな』を、

本文から探す教科なんです。いわばミステリーですね。」

一ノ瀬くんは少し考え込む。

「推測ですか」

「はい」

「ですが、推測には誤差があります」

「そう.....ですね」

「なら不正確では?」

「あー......」

「なぜ正確でない解答が正解になるんですか?」

「ゔっ……」

痛いところを突かれた。

すごい。

質問が全部まっすぐだ。

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