最下位特待生は、学園トップ4の家庭教師になりまして。
さすがすぎる。

トップ4のブレーンと呼ばれるだけあって、飲み込みが恐ろしく早い。

「一ノ瀬くん!」

思わず顔を上げる。

「すごいです!」

にっと笑って親指を立てると、一ノ瀬くんが少し目を丸くした。

「ちゃんとしっかり解けてますよ!」

「……本当ですか?」

「はい!」

私は答案を指差した。

「この問題は、この一文を根拠にしたんですよね?」

「.....!はい。主人公はここで一度立ち止まっています。

そのあとに笑ったので、気持ちの変化があったと考えました」

「その通りです!」

思わず机をぱんっと叩いてしまう。

「そこです! そこなんです!」

「……」

「一ノ瀬くん、コツをつかみましたね!」

なんだか私までうれしくなってしまう。

初めて自転車に乗れた子を見ているみたいな気持ちだ。

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