最下位特待生は、学園トップ4の家庭教師になりまして。
「これなら次もできますよ、絶対!」

「本当...ですか?」

「もちろんです!」

勢いよくうなずくと、一ノ瀬くんは少しだけ目を細めた。

その表情は、どこか安心したようにも見える。

「……不思議ですね」

「え?」

「今まで国語はあまり好きではありませんでしたが....」

一ノ瀬くんは答案を見つめながら、小さく笑う。

「今日は、少しだけ楽しいと思えました」

「本当ですか....?!」

「ええ」

その一言だけで十分だった。

「よかったぁ……!」

思わず胸をなで下ろす。

「実は、昨日からずっと心配してたんです」

「心配?」

「どうやって教えたらいいのかなって」

「……」

「あ、もちろん九条くんも大変だったんですけど!

でも一ノ瀬くんは苦手な理由が全然違うから、私に教えられるかなって…」

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