最下位特待生は、学園トップ4の家庭教師になりまして。
それはつまり、

今までそう見られてこなかったということなのだろうか。

「具体的な内容を説明します」

学園長は机の上に一枚の資料を置いた。

そこには四人の名前と予定表が書かれていた。

「家庭教師の期間は、今日から卒業式までの一年間。

担当は一人につき週一回で、学校内の特別教室を使用します」

資料を見ると、曜日ごとに、名前が並んでいた。

月曜日……一ノ瀬律。

火曜日……白石陽。

水曜日……黒崎玲。

木曜日……九条湊。

一度も喋ったことがないのに、

それぞれ名前を見ただけで顔が頭に浮かんだ。

「……毎日ではないんですね」

「四人とも、予定が非常に多いもので。」

確かに。

トップ4ともなれば、普通の高校生とは違う生活をしているのだろう。

家の仕事や習い事。

将来のための勉強。

私には想像できない世界だ。

< 6 / 37 >

この作品をシェア

pagetop