最下位特待生は、学園トップ4の家庭教師になりまして。
「ちなみに、四人にはまだ君が家庭教師になることを伝えていません」

「え?」

思わず顔を上げる。

「伝えていない?」

「はい」

学園長は穏やかに笑った。

「彼らには、明日正式に紹介します」

「大丈夫でしょうか……」

つい本音が漏れた。

だって、相手はあのトップ4だ。

私みたいな一般家庭の特待生が行って、

素直に受け入れてもらえるとは思えない。

すると学園長は、少し意味ありげに言った。

「朝比奈さん」

「はい」

「君は、自分が思っている以上に人を見る力があります」

「……」

「だから大丈夫です」

その言葉に、なぜか反論できなかった。

こうして、私の新しい日常が始まることになった。

全国一位の特待生と、学園の頂点に君臨する四人の御曹司。

交わるはずのなかった五人の物語がこの日、動き始めた。

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