最下位特待生は、学園トップ4の家庭教師になりまして。
私は続けて書き足す。

『感覚ではなく、理屈で説明すると納得する』

『一度コツをつかむと伸びるタイプ』

そして最後に、小さく丸で囲んで書いた。

『二人とも、思っていたよりずっと頑張り屋さん。』

書き終えてから、少しだけ照れくさくなる。

なんだか先生の日誌みたい。

でも、

一人ひとり苦手なところも違うし、教え方も変えなきゃいけない。

だったら、ちゃんと覚えておかなきゃだよね。

せっかく任せてもらったんだから。

四人全員に、

「勉強ってちょっと楽しいかも」って思ってもらえたらいいな。

私はノートを大事に閉じると、机の上にそっと置いた。

もちろん、このときの私は知らない。

後にこのノートがきっかけで、大騒ぎになることなんて。

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