最下位特待生は、学園トップ4の家庭教師になりまして。
九条くんは素直くん

初めまして、九条くん

翌日。

放課後を告げるチャイムが、校舎内に響き渡った。

……ついに来てしまった。

家庭教師初日となる、木曜日が。

私は自分の机に突っ伏しながら、小さく息を吐いた。

「胃が痛い……」

朝からずっと、この調子だ。

昨日の私は、どうしてあんなにあっさり頷いてしまったのだろう。

学園長にお願いされて。

「君だから頼みたい」なんて言われて、

少し嬉しくなってしまった自分がいた。

必要とされることなんて、滅多になかったから。

だからつい、

「……引き受けます」だなんて言ってしまった。

でも冷静に考えてほしい。

相手は誰?

トップ4だ。

この学園の頂点。

私とは住む世界が違う人たち。

しかも、今日は――

九条湊が相手なのだ。

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