元不良お嬢様〜小さな苺姫の物語〜
会議が終わると、
羊飼さんが
「どうだったのですか?
石ノ木様とは」
と尋ねてきた。
私は素直に
「引き分けだったよ」
と答えた。
だけど、
お互いに本気でぶつかり合えたから、
それはそれで満足だった。
「本当に、喧嘩をなさったのですか?」
「そうだよ。
有言実行、
言ったからにはするから」
「お嬢様、
それが良くないんですって」
「この家にとってのいいことが、
私にとってのいいことじゃないの。
それに、
生まれる家とか自分で選んだことじゃない。
だから、この家のルールとか、
将来とか気にしない」
「会議で喧嘩の件を申し伝えたところ、石ノ木医院の息子さんとの婚約は破棄となりました」
「それでいいの。
そもそも、親同士が決めた婚約だったし」
「ですが、
ご両親はお嬢様の将来を案じておられます」
「私は強くなりたいの。
幼稚園の頃みたいに、
誰かに守られてばかりの私ではいたくない」
「幼稚園の頃、ですか?」
「羊飼さんも知ってるでしょう?
弱かった頃の私を」
羊飼さんが
「どうだったのですか?
石ノ木様とは」
と尋ねてきた。
私は素直に
「引き分けだったよ」
と答えた。
だけど、
お互いに本気でぶつかり合えたから、
それはそれで満足だった。
「本当に、喧嘩をなさったのですか?」
「そうだよ。
有言実行、
言ったからにはするから」
「お嬢様、
それが良くないんですって」
「この家にとってのいいことが、
私にとってのいいことじゃないの。
それに、
生まれる家とか自分で選んだことじゃない。
だから、この家のルールとか、
将来とか気にしない」
「会議で喧嘩の件を申し伝えたところ、石ノ木医院の息子さんとの婚約は破棄となりました」
「それでいいの。
そもそも、親同士が決めた婚約だったし」
「ですが、
ご両親はお嬢様の将来を案じておられます」
「私は強くなりたいの。
幼稚園の頃みたいに、
誰かに守られてばかりの私ではいたくない」
「幼稚園の頃、ですか?」
「羊飼さんも知ってるでしょう?
弱かった頃の私を」