春のその先で、君と。
『まだ頭の整理に時間がかかりそうだけど、ちゃんと考える。』
送信ボタンを押す。
「……送った」
しばらくスマホの画面を見つめる。
すぐに返信が来るわけでもない。
それでも、不思議と少しだけ気持ちが軽くなった。
まだ、母さんとちゃんと向き合えるかは分からない。
何を話したらいいのかも分からない。
それでも。
ずっと遠ざけてきたことから、ほんの少しだけ目を逸らさずにいられた気がした。