春のその先で、君と。
ふと、前に陽菜と来たときのことを思い出した。
あの頃は、まだ湊くんのことをよく知らなかった。
今こうして、隣に座っていることが少し不思議に感じる。
「……なんか不思議だね」
「ん?」
「前にここに来たときは、まだ湊くんのこと全然知らなかったの」
「そうなんだ」
「それなのに今は、一緒に三ヶ月記念日を過ごしてる」
そう言うと、湊くんが優しく笑った。
「じゃあ、今日はもっと思い出増やそうか」
「……うん!」
運ばれてきたパンケーキを見て、私は思わず笑顔になった。
今日が、もっと楽しみになった。