春のその先で、君と。
「わぁ……! 素敵!」
遊園地を目の前にして、思わず声が弾む。
「りのん、はしゃぎすぎ」
「だって、遊園地なんて久しぶりなんだもん!」
「ふふっ」
湊くんが笑って、私の手を取った。
「迷子にならないように、手繋いでおこう?」
「……うん!」
嬉しくなって、ぎゅっと握り返す。
「何から乗りたい?」
「んー……ジェットコースターもいいし、コーヒーカップも楽しそう……」
「りのん、迷うね」
「うん、どっちも乗りたい!」
少し考えてから、湊くんが笑った。
「じゃあ、乗れるの全部乗ろう?」
「えっ、いいの?」
「もちろん。今日は三ヶ月記念日だから」
「やった!」
私はまた嬉しくなって、湊くんの手を引いた。
「じゃあ、まずはどれにする?」
「うーん……」
遊園地に来たばかりなのに、もう楽しくて仕方がなかった。