春のその先で、君と。
ほんの一瞬だったけれど、胸の奥までいっぱいになるようなキスだった。
初めてのキスは、優しかった。
短い時間だったけれど、湊くんの「好き」が伝わってくるような、優しいキス。
唇が離れて、もう一度目が合う。
なんだか恥ずかしくなって、私は小さく笑った。
湊くんも照れたように笑う。
観覧車の窓の外には、きらきらと輝く遊園地。
この夜はきっと、私たちにとって忘れられない時間になると思った。