ブルー・ディスタンス~君の特別になりたかった私は、最初から君の特別だった。~
②-❹
その日の夜。
部屋の明かりを消したベッドの中で、私はスマホを見つめていた。
連絡先一覧を開く。
「春日井律」という名前は、私のスマホには登録されていない。
代わりに、詩織から送られてきた「律くんとのツーショット写真」が画面に浮かび上がる。
並んで歩く二人の姿は、絵に描いたように綺麗だった。
(消さなきゃ……)
詩織から送られてきた写真や、律くんに関するチャットの履歴。
それらを削除すれば、私のこの苦しい気持ちも消えてくれるのだろうか。
「……削除」
ボタンを押す指が、微かに震える。
画面が切り替わり、思い出が消えていく。
なのに、胸の奥の痛みだけは消えてくれない。
「どうして私じゃ、ダメなのかな……」
枕に顔を押し当てると、温かい涙が次から次へと溢れて止まらなかった。
喋ったこともないのに失恋するなんて、滑稽で、惨めで、どうしようもなかった。
部屋の明かりを消したベッドの中で、私はスマホを見つめていた。
連絡先一覧を開く。
「春日井律」という名前は、私のスマホには登録されていない。
代わりに、詩織から送られてきた「律くんとのツーショット写真」が画面に浮かび上がる。
並んで歩く二人の姿は、絵に描いたように綺麗だった。
(消さなきゃ……)
詩織から送られてきた写真や、律くんに関するチャットの履歴。
それらを削除すれば、私のこの苦しい気持ちも消えてくれるのだろうか。
「……削除」
ボタンを押す指が、微かに震える。
画面が切り替わり、思い出が消えていく。
なのに、胸の奥の痛みだけは消えてくれない。
「どうして私じゃ、ダメなのかな……」
枕に顔を押し当てると、温かい涙が次から次へと溢れて止まらなかった。
喋ったこともないのに失恋するなんて、滑稽で、惨めで、どうしようもなかった。