ブルー・ディスタンス~君の特別になりたかった私は、最初から君の特別だった。~
②-❸
「ねえ、聞いた? 体育祭の準備、律くんと高梨さんが買い出し担当になったんだって」
「へえ、あの二人、最近よく一緒にいるしお似合いだよね」
クラスメイトたちの噂話が、お昼休みの教室に流れる。
胸の奥を、冷たい風が吹き抜けていくようだった。
体育祭の買い出し。
放課後、二人きりで街へ買い物に行く詩織と律くん。
「璃子、行ってくるね!」と、少し照れくさそうに、でも幸せいっぱいに手を振る詩織を見送る私の顔は、きっと引きつっていたと思う。
(これでいいんだ)
何度も自分に言い聞かせる。
私はただの、後ろの席のクラスメイト。
詩織は可愛くて、一生懸命で、彼にぴったりだ。
私が入り込む隙間なんて、最初から一ミリだって存在しない。
「……バイバイ、律くん」
声にならない呟きは、二人の背中には届かない。
私は、完全に自分の気持ちの「終わらせ方」を探し始めていた。
「へえ、あの二人、最近よく一緒にいるしお似合いだよね」
クラスメイトたちの噂話が、お昼休みの教室に流れる。
胸の奥を、冷たい風が吹き抜けていくようだった。
体育祭の買い出し。
放課後、二人きりで街へ買い物に行く詩織と律くん。
「璃子、行ってくるね!」と、少し照れくさそうに、でも幸せいっぱいに手を振る詩織を見送る私の顔は、きっと引きつっていたと思う。
(これでいいんだ)
何度も自分に言い聞かせる。
私はただの、後ろの席のクラスメイト。
詩織は可愛くて、一生懸命で、彼にぴったりだ。
私が入り込む隙間なんて、最初から一ミリだって存在しない。
「……バイバイ、律くん」
声にならない呟きは、二人の背中には届かない。
私は、完全に自分の気持ちの「終わらせ方」を探し始めていた。