ブルー・ディスタンス~君の特別になりたかった私は、最初から君の特別だった。~
③-❷
キーンコーンカーンコーン。
放課後を告げるチャイムが鳴り、静まり返った夕暮れの教室。
詩織は部活へ行き、他のクラスメイトたちも帰宅して、教室には私と夏美ちゃんだけが取り残されていた。
オレンジ色の夕日が、教室の床に長い影を落としている。
「……で、話って?」
私が恐る恐る切り出すと、夏美ちゃんは机に腰掛け、腕を組んで私をじっと見つめた。
「あんさ。直球で聞くけど、市乃瀬さんって律のこと避けてるでしょ?」
心臓が跳ね上がった。
「律」と、彼女は呼び捨てにした。その親密さと、見透かされたような問いに言葉が詰まる。
「え、あ、それは……」
「隠さなくていいよ。あいつ、最近めちゃくちゃ落ち込んでっから。……あ、ちなみに私、律とは家が隣同士の幼馴染ね」
夏美ちゃんはため息をつきながら、呆れたように笑った。
「あんたが目を逸らすたびに、あいつ、この世の終わりみたいな顔して私に相談してくんだよ。正直、見ててすっごいウザいんだけど」
「え……? 相談って、誰が……?」
頭が混乱する。律くんが、夏美ちゃんに、私のことを?
放課後を告げるチャイムが鳴り、静まり返った夕暮れの教室。
詩織は部活へ行き、他のクラスメイトたちも帰宅して、教室には私と夏美ちゃんだけが取り残されていた。
オレンジ色の夕日が、教室の床に長い影を落としている。
「……で、話って?」
私が恐る恐る切り出すと、夏美ちゃんは机に腰掛け、腕を組んで私をじっと見つめた。
「あんさ。直球で聞くけど、市乃瀬さんって律のこと避けてるでしょ?」
心臓が跳ね上がった。
「律」と、彼女は呼び捨てにした。その親密さと、見透かされたような問いに言葉が詰まる。
「え、あ、それは……」
「隠さなくていいよ。あいつ、最近めちゃくちゃ落ち込んでっから。……あ、ちなみに私、律とは家が隣同士の幼馴染ね」
夏美ちゃんはため息をつきながら、呆れたように笑った。
「あんたが目を逸らすたびに、あいつ、この世の終わりみたいな顔して私に相談してくんだよ。正直、見ててすっごいウザいんだけど」
「え……? 相談って、誰が……?」
頭が混乱する。律くんが、夏美ちゃんに、私のことを?