ブルー・ディスタンス~君の特別になりたかった私は、最初から君の特別だった。~

④ー❸

「なんだ……やっぱり、そうだったんだ」

詩織の口から出た言葉に、私は目を見開いた。

「え……?」
「璃子、気づいてないと思ってた? 律くん、私と話してる時、いっつも璃子のことばかり気にしてたんだよ。私の話なんて全然聞いてなくて、璃子が他の男子と話してると、あからさまに不機嫌になるんだもん」

詩織は苦笑いしながら、空を見上げた。

「薄々、気づいてたよ。律くんが好きなのは私じゃないってこと。それに、璃子がずっと無理して笑ってたことも。……私ね、璃子にちゃんと言ってほしかったんだ。一人で抱え込んで、勝手に身を引いちゃうなんて、水臭いよ」

「詩織……」

「私の恋は、完敗! あーあ、失恋しちゃったな!」
詩織はわざとらしくおどけて見せた後、私の両手をぎゅっと握りしめた。

「だからさ、璃子。私の分まで、ちゃんと行ってきな。もう逃げちゃダメだよ」

涙が、ボロボロと目から溢れ落ちた。
世界で一番優しくて、カッコいい私の親友。彼女の想いも背負って、私は前に進まなければならない。
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